元来建売住宅専門の工務店で明細見積書もなく、間取自由で○○万円/坪とのこと。エアーサイクル工法はできるかと聞くと、何か他の工法と勘違いしたのか○○万円の追加でやります、と言う。土地を決めるまでに、色々な場所の住宅展示場を見て回っていろんな工法を検討したが、一番気に入ったのはフクビがフランチャイズしているエアーサイクル工法だった。もし建築条件が付いてなかったらこの工法が出来る工務店にお願いしようと思っていた。なので、できるかと聞いた訳だが、できますと答えた後からフランチャイズに加盟しないとできないことが判ったみたいで、木軸の中に充填するセルロース断熱を提案してきた。
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軸の内側に紙を貼りその中にセルロースを充填する。テープが張ってある場所がセルロースの充填口、外側の縦胴縁は、通気システム用の壁仕上げと断熱材との間に隙間を空けるためのもの。 |
この段階で外断熱と充填断熱を自分なりに比較した結果、一般に行われているグラスウール断熱の欠点が無いことや断熱性能も外断熱で使うフォームポリスチレンと同等であることが判り、採用することにした。ここで大きく断熱方式は方針転換することになる。但し外壁内の通気に関しては壁の内部結露や断熱性能の向上の点からあきらめられず、自分なりの方法を考えることにした。(通気システム 参照)
結局外断熱は採用できなかったが、建物としての断熱性能は満足している。ただ、外断熱の有利なところは、壁そのものを暖めたり冷やしたりする事が少ないため冷暖房費は少なくて済む事だ。軸組断熱は、壁そのものを断熱材とするが、熱を吸収したり吐き出したりはする。その容量が外断熱に比べて大きいため光熱費は多くかかる計算になるが、実際生活してみると、確かに数日家を空けるとその後冷やしたり暖めたりするのは時間がかかるが、常時生活してるとそうでもない。
軸組断熱でも、グラスウール断熱は、成型品のグラスウールを使用するため、木造軸組とグラスウールとの間に隙間ができヒートブリッジができ易く、壁の内部結露の発生し易い。結露がおこるとグラスウールの断熱性が無くなったり、カビが生え、シックハウスの原因にもなる。
セルロース断熱は、一応この欠点は解決されていると判断できるので採用する事にした。
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