2011年10月21日金曜日

プランニング


元々個人住宅だった土地だが、庭木がいっぱいあるので既存の樹木はできるだけ残せないかと考えた。特に高さ約7mの楠が北西角に生えているがなんとかこれを残せないかと考えた。



配置の考え方は、この敷地の特徴である楠を空間に取り込む事と、将来隣地に立つ建物の影響を考えて、楠のある西側を開けて内部も西側に大きく解放することを考えた。

配置説明図

平面は、海岸に近い場所なので南北の風向きが年間を通して多いため、吹き抜けの居間を中心に部屋を配置しインナーサッシュを各部屋に設けることで居間を通して南北に通風ができるようにした。また子供部屋から室外へは居間を通らないと行けないようにした。結果、廊下が少なく効率的な計画ができた。

1階平面図





2階平面図


建売住宅が前提であるので、設計は工務店のお抱えの設計士が担当することになるが、間取りは自由ということで別紙のようなこちらの考え方を文書にして最初に渡し平面を考えてもらった。
出てきた平面がこれだが、なんとなくピンとこない。特に吹き抜けの感じがあまりよくないように思われる。
自分で内観図を書いて見るとこうなるが平面の大きさに比べて高さが高くしっくりこない。また、もともとあった楠を残す計画だったがこれもうまく行っていない。
ということで自分で考えたプラン(1階、2階)がこれ。
居間を中心に置くことと西側に空間が開き楠との一体感を作るようにした。
楠の位置が敷地の北に寄っているため居間との関係が難しいのと、敷地が狭く駐車場を残った南側に取る必要もあって100%満足ではないが、その分2階の寝室から張り出した駐車場上部のウッドバルコニーを設けたことですぐ身近に楠の葉が感じられて自分の思いが実現できた思っている。
1階はその他に、和室6畳とキッチン及び水回りで、2階に寝室、子供部屋2室という構成になっている。
キッチンは居間に対して対面式とした。キッチン用の電化製品を1個所にまとめて置けるように外壁側はカウンターで構成した。
収納量が前に住んでいたマンションの場合少なく部屋に物が溢れていたので今回はできるだけ多く取りたいと思って地上部はできるだけ部屋を大きく取り地下に床下収納を計画したが予算の関係で中止となり収納量が少なくなってしまった。
妻はキッチンの横にユーティリティスペースと称して趣味のものや自分のパソコンを置いているが、結局書斎のスペースが無くなってロフトに追いやられることになった。広さは6畳程度が確保でき、色々ある趣味のものを置くことができた。書斎というよりは趣味部屋である。
ロフトは子供部屋にもそれぞれつけて許される最大の面積を確保した。

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